ChatGPTのプロンプトは、AIとの対話を最適化するための重要な要素です。プロンプトの質を上げることでChatGPTの回答も高品質なものになり、求めているアウトプットが得られやすくなります。
この記事では、ChatGPTのプロンプトについて詳しく解説するほか、プロンプトの最適な作り方や、プロンプトを上手く作るコツなどを紹介します。
また、すぐに使えるシチュエーション別プロンプトテンプレート(プロンプトパターン)も多数用意しているので、ぜひプロンプト作成の参考にしてみてください。
大学院修士課程卒業後、日系大手IT企業でシステム開発に取り組む、AIオタクのリタです。
それでは、どうぞご覧ください。
ChatGPTのプロンプトとは?
ChatGPTのプロンプトは、ChatGPTへ指示や質問をするためのテキストのことです。
ユーザーの要求をChatGPTへ伝えてくれます。
要するに、ChatGPTに送るチャット欄に入力する文章のことだね
プロンプトの元々の意味は少し違うんだけど、ChatGPTにおいてはその認識でOK
プロンプトって重要なの?
プロンプトは、ChatGPTとの対話の質や精度に大きく影響してきます。適切なプロンプトを用いることで、より具体的で要求に沿った回答を得ることが可能になります。
適切なプロンプトってなに?
一言でいえば、”具体的なプロンプト“だね、悪い例と良い例を見てみよう
・悪いプロンプトの例: 「健康になるにはどうしたらいいですか。」
このプロンプトは抽象的ですね。そのため、ChatGPTもどのトピックについて話せばいいかわからないので、曖昧で当たり障りのない回答になってしまっています。
これだと、ユーザーにとっても期待する回答が得られたとは言えませんね。
▲実際にChatGPTに質問した例。網羅的な回答が得られているが、回答の具体性も低い。
もう一押し….って感じの回答だね
・良いプロンプトの例: 「健康を維持するための、1週間分の朝食を教えてください。」
このプロンプトは具体的で、ChatGPTに対して明確な情報を求めています。その結果、AIが健康を維持を目的とした一週間分の朝食メニューと、その詳細について回答してくれました。
▲実際にChatGPTに質問した例。具体性が高い回答が得られた。
メニューだけじゃくて、作り方やアイデア詳細まで具体的に提示されててすごい…
実用的な回答はを得るには、具体的なプロンプトを書くことがポイントだよ。
ChatGPTのプロンプトのコツ
ChatGPTのプロンプトを最適化するためのコツを3つほど紹介します。
- 明確かつ詳細にする:プロンプトは明確かつ詳細であるほど、ChatGPTはより精度の高い回答を提供できます。
- 正確な文章を記述する:プロンプトは完全な文で記述すると、ChatGPTはより理解しやすくなります。
- 与えるタスクを細分化する:具体的な情報や詳細を提供すると、ChatGPTはより具体的な回答を提供できます。
自分のChatGPTプロンプトテンプレートを見つける
プロンプトテンプレートは非常に便利ですが、自分が欲しいものがないこともありますよね。
そんなときは、自分でChatGPTのプロンプトテンプレートの作成にチャレンジしてみるといいでしょう。
ChatGPTのプロンプトを作成する際は、以下の点を意識してみてください。
- 情報探索型:「〇〇について教えてください」
- 意見尋ね型:「〇〇についてどう思いますか?」
- 創造的な要求型:「〇〇についての短編小説を書いてください」
自分の目的やニーズに応じて質問の仕方を変えることで、求める回答に近づけることができます。それぞれ具体的に解説してみましょう。
情報探索型
情報探索型のプロンプトは、特定の情報を探すために使用します。
例えば、「大阪の天気は何ですか?」や「バナナの原産国はどこですか?」などがあります。
このタイプのプロンプトは、具体的な情報を求める場合に適しています。
意見尋ね型
意見尋ね型のプロンプトは、ChatGPTに意見や見解を求めるために使用します。
例えば、「日本の未来についてどう思いますか?」や「来季のファッショントレンドは何だと思いますか?」などがあります。
このタイプのプロンプトは、幅広い視点や深い見解を得る場合に適しています。
創造的な要求型
創造的な要求型のプロンプトは、ChatGPTに何かを作成させるために使用します。
例えば、「宇宙をテーマにした簡単な小説を書いてください」や「新しい健康レシピを考えてください」などがあります。
このタイプのプロンプトは、新しいアイデアや創造的な出力を求める場合に適しています。
これらはあくまで一例であり、具体的なプロンプトはユーザーの目的やニーズに応じてカスタマイズすることが可能です。
プロンプトの設計は、ChatGPTのパフォーマンスを最大化するための重要なスキルであり、適切なプロンプトを設計することで、ChatGPTはより具体的で有用な回答を提供することが可能になります。
汎用性の高い「深津式プロンプト」
いろいろな場面で使える汎用性の高いプロンプトテンプレートを探している方には「深津式プロンプト」をおすすめします。
「深津式プロンプト」は、noteのCXOである深津貴之さんが作ったChatGPTのプロンプトテンプレートで、プロンプトに「役割」や「目的」「制約条件」などを明確にすることで高品質なアウトプットを求めることができます。
詳細は以下の記事をご覧ください。
ChatGPTのプロンプトエンジニアリング
ChatGPTのプロンプトについて調べる中で、「プロンプトエンジニアリング」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
プロンプトエンジニアリングとは、プロンプトを最適化し、AIのパフォーマンスを向上させるためのプロセス、つまり、プロンプトの設計、テスト、改善を含む一連の活動を指します。
プロンプトエンジニアリングの目的は、ChatGPTが提供する回答の質と有用性を最大化することです。
プロンプトエンジニアリングの重要性
プロンプトエンジニアリングは、ChatGPTのパフォーマンスを向上させるための重要なスキルです。
適切なプロンプトエンジニアリングにより、ChatGPTはより具体的で有用な回答を提供することが可能になります。
プロンプトエンジニアリングの手法
プロンプトエンジニアリングには、以下のような手法があります。
- プロンプトの設計:プロンプトは、ChatGPTに対する指示や質問を表現するためのテキスト入力です。適切なプロンプトを設計することで、ChatGPTはより具体的で有用な回答を提供することが可能になります。
- プロンプトのテスト:プロンプトをテストすることで、その効果を評価し、必要に応じて改善することが可能になります。
- プロンプトの改善:プロンプトのテスト結果を基に、プロンプトを改善することで、ChatGPTのパフォーマンスを向上させることが可能になります。
プロンプトの設計、テスト、そして改善を行うことで、ChatGPTから得られる回答の質と有用性が大幅に向上します。
これらのスキルを身につけることは、AIとのスムーズな対話を可能にし、より具体的で有益な情報を得るための鍵となります。
これからのAI時代に向けて、プロンプトエンジニアリングのスキルはますます重要になってくるでしょう。
プロンプト作成にチャレンジしてみよう
ChatGPTのプロンプトについて理解することは、ChatGPTの活用を最大化するための重要なステップです。
情報探索型、意見尋ね型、創造的な要求型など、さまざまなタイプのプロンプトを活用することで、ChatGPTから最適な回答を引き出すことができます。
プロンプトの設計とテストを通じて、ChatGPTのパフォーマンスを向上させ、より有用な情報を得ることが可能になります。
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